二唐刃物

包丁を、
進化させる。

350年の伝統を受け継ぐということ。それは、決して過去の伝承に終始することではなく、ましてやその上に胡坐をかくということでもない。

むしろその本質は、不断のアップデート、飽くなき時代への挑戦、すなわち「進化」。

ニーズが立ち上がってくるのを待つのではない。常にニーズに先んじ、まだこの世に存在しないアイデア、品質、切れ味、模様、形状を現出させる。

もはや職人、技術者ですらないのかもしれない。二唐は、革新者であらねばならないのだ。

そのようにして、私たちの父祖は350年の間やってきた。だからこそこの誇るべきレガシーを、次の350年にも伝え続ける必要がある。

二唐はとどまらない。

二唐の、
切れ味。

日本刀同様、片刃を特徴とする和包丁。津軽藩お抱えの刀鍛冶をルーツとする二唐だからこそ、和包丁ならではの切れ味にこだわる。

心地よい舌触り、美しい断面、そして何よりも、食材の細胞をなるべく傷つけず、えぐみや臭みを抑え、味落ちさせないこと。

和食に代表される繊細な料理が「切れ味」に求める役割とは、そのようなことだ。

あえて強度を追い求めない、という選択があってはじめて得ることができるほどの「切れ味」。肉を断つ必要から産まれた両刃の頑強な洋包丁とは、真逆のアプローチと言っていい。

二唐の包丁は和食のためだけにあるのではない。あらゆる料理の作り手に、必ずや新たなインスピレーションをもたらすだろう。

新たなる、
担い手たち。

そして、二唐の新時代が幕を開ける。

ある者はものづくりを極めるため、ある者は自らの天職を求め、三ツ星に一文字の紋の下に集いし七人の若者たち。

彼らは今、ニュージェネレーションの革新者として、刃物の世界にイノベーションをもたらす存在となるのだ。